リモートUNIX計算機上でGeant4を走らせる
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(linux | editor | X window | ROOT | login | remote ROOT | Geant4) , 課題(1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6)updated 2011.11.23
[1] Geant4 の概要
Geant4 は素粒子が物質を通過するときの振舞いや反応をシミュレーションする世界標準の大規模ソフトウェア
である。物理プロセスや検出器の形状、データ生成と保存、視覚化など多くののツールキットから構成されている。高エネルギー実験や宇宙線、原子核物理学において不可欠のツールになってきた。
参考になるウエブページ:Geant4講習会2007,
Introduction of Geant4, Geant4 HP
[2] Geant4を走らせる計算機について
Geant4はかなり大きなプログラムです。普通は大学や研究所のUNIX計算機にリモートアクセスして走らせます。しかしWindowsのパソコンにも約8GBの空きがあればインストールして走らせることもできます。自分のパソコンに入れると、ROOTと場合と同じようにいつでもどこでも練習できて便利です。どちらのケースでも図をみるためにX windowが必要です。
Windowsパソコン上で走らせるには、
Geant4 Windowsなどを参照してください。
[3] Geant4を起動する
- パソコン上でLinuxとX windowを起動する。
- ssh -Y "username"@phys.titech.ac.jpでリモートログインする。
- xclockでX windowがリモート計算機との間で正常に動作していることを確認する。
- 各自のhome directoryにGeant4の設定用シェルスクリプト g4env.sh があることを確認した上で source g4env.sh で実行する。loginしたら自動的にこれが実行されるように、自分のhome directoryにある .bashrc の最後の行にこれを加えておく。
- mkdir g4workで作業directoryをつくった上でcd g4workでg4workに移る。
- printenv G4INSTALL で環境変数G4INSTALLが
/geant4/geant4.9.3.p02/
となっていることを確認する。
- cp -r $G4INSTALL/examples/novice/N03 . でパッケージN03をコピーする。 ls -Fでコピーされたことを確認する。
- cd N03でN03に入り exampleN03.cc, GNUmakefile, run1.mac, vis.mac....などがあることを確認する。
- makeでコンパイルして最後に
.... Done!
が出る。
- ls -F ../で上のdirectory g4workに
bin/ tmp/
が追加されていることがわかる。
- ./../bin/Linux-g++/exampleN03で実行するとX windowに3×3の画面が誘起されるので、適当な位置にドラッグしてからクリックするとこの画面が現れる。またGeant4のpromptである Idle> が出る。
- Idle> /run/beamOn でビームが1発入ったときの軌跡が追加される。
- Idle> /control/execute run2.mac で右図が出ることを確かめる。
- exitでGeant4から出る。
詳しくは2007Geant4講習会Exercise-1などを参考にしてください。