Ntupleデータの解析入門コース#9:b-jetの解析に挑戦する

2003.4.20 T. Kondo | 入門コース:目次概要#1#2#3#4#5#6#7#8→ HERE |PAW表
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[9-1] H→ZZ→llbbチャンネルの特徴:

・片方のZがレプトン対に、もう片方がb-jet+bbar-jetに崩壊するチャンネルは、レプトンとb-jetはともに測定器で高いefficiencyで同定することが可能なので、バックグランド現象を低く押さえる事で出来る。
・b-jetタッギング:b-quarkを含む粒子(B±, B0など)はその寿命が
1.6×10-12 sec

と長いので、衝突点から離れたところで、       (工事中)

ggfHzzllbb.gif


 ・ATLASでのb-jetタッギングの詳細はアトラスPhysics TDRの第10章参照。

[9-2] H→ZZ→llbbチャンネル用のサンプルプログラムと結果  ・サンプルプログラムはzzllbb.f77(神前製)  ・必要なライブラリーはlibrary.tar(tar形式)に入っている。解凍するには、 > tar xvf library.tar  ・zzllbb.kumac実行マクロ(神前製)  ・hpro-ggf_hd-zz_hm0400_llumi_n001.ntplを解析すれば、以下のような出力が出るはず。   out9a.gif : out9b.gif : out9c.gif : out9d.gif : out9e.gif : out9f.gif   out9g.gif : out9h.gif : out9i.gif : out9j.gif : out9k.gif

[9-3] jet の扱いに必要な処理について(神前による): (1) b-jet tagging efficiency atlfast の simulation の結果作られた ntuple には、まだ b-jet のtagging efficiency が考慮されていません。  通常は low luminosity の場合で 60%、high luminosity で 50% などの値が用いられますが、実はこれは efficiency と  background contamination の兼ね合いで変えうる値です。 (2) fake b-jet from light quark jets b-jet tagging を行なった場合、同時に light quark を b-jet と間違える効果も考慮されなければなりません。 (3) jet energy correction これは b-jet tagging とは意味が異なりますが、最近の full simulationの結果を用いて atlfast で作られた jet (b-jet も含む) の energy をより現実的に correction することが出来ます。 (4) 以上の処理は皆さんの comis の function の中で行なわなければなりません。そのための subrouitine が    /home/atlasjpn/atlj_sim/comis/  の中にありますので、     include '/home/atlasjpn/atlj_sim/comis/subrouines.inc'  を comis の function の最後に書き加えることにより全ての subroutine を使うことが出来るはずです。  一つ注意しなければならないのは、講習の web の例ではおそらく pttop.f がすでに include されていると  思われますが、これが上の library の中のものと duplicate していると思います(ただし、皆さんの coding  に依りますので、全ての方がそうなっているかどうか分かりませんが)。もしこのようなduplication があった  場合には .f77 を扱うときに怒られますので、皆さんのinclude の中から該当する .f の行を削除して下さい。 (5) 具体的な subroutine の使い方ですが、皆さんの program の一番最初に以下の code を加えてください。 integer nsetbje parameter (nsetbje = 5) integer iftau,ifveto parameter (iftau=0, ifveto=0) real epsitau parameter (epsitau = 0.5) integer indveto parameter (indveto = 2) call atlfastb(nsetbje,iftau,epsitau,ifveto,indveto) call jetcorr  このうち    atlfastb -- b-tagging and fake b effect    jetcorr -- jet energy correction  となっています。それぞれのパラメタ-の内容については上記の    /home/atlasjpn/atlj_sim/comis/  の下のそれぞれの subroutine の code を見てみてください。

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