Ntupleデータの解析入門コース#6:Monte Carlo データの Normalization

2003.4.26 T. Kondo | 入門コース:目次概要#1#2#3#4#5→HERE→ #7#8#9 | PAWコマンド表

[6-1] イベントに掛ける weighting factor:

  いろいろな物理チャンネルの Monte Carlo event はそのチャンネルの生成断面積に比例する
  ように normalize されなければならない。チャンネルAの生成断面積を XSEC-A [pb]、目標の
  integrated luminosity を LUM [/fb] とおくと、実際の生成全イベント数は

              NGEN =  LUM * XSEC-A * 1000.

 であるところ、Monte Carlo で NT イベント生成したとすると、

              WFACTOR = NGEN/NT = LUM[/fb] * XSEC[pb] * 1000./NT

 の weight を各イベントに掛けておけばよい。


[6-2] Cross sectionの推定 1. Event generatorがPythiaの場合: /dfs/g/atl/atls_ph/runatlf/log/v2a/pythia6_tauola/higgs (KEK共通計算機atl.cc.kek.jpで) /home/atljphys/runatlf/log/v2a/pythia6_tauola/higgs   (東大atlas.icepp.s.u-tokyo.ac.jpで) にイベント生成時のPythiaの出力が載っている。higgs-logのシンボリックリンクを作る: > ln -s /dfs/g/atl/atls_ph/runatlf/log/v2a/pythia6_tauola/higgs higgs-log (KEK共通計算で) > ln -s /home/atljphys/runatlf/log/v2a/pythia6_tauola/higgs higgs-log   (東大で) > ls -l でリンクが出来たことを確認してから、 > gzip -cd higgs-log/hpro-ggf_hd-zz_hm0200_cteq5l_llumi_n0001.log.gz | less (KEK共通計算機で) > zless higgs-log/hpro-ggf_hd-zz_hm0200_cteq5l_llumi_n0001.log.gz | less    (東大で) として内容をみる(lessの使い方→[注1参照])。Pythiaの出力の最後の部分(pythia_log.txt)に 生成断面積σが mb 単位で書いてある。これによるとσ(ggf→H) = 1.839E-09 mbとなっている。 2. Background processについてのweightは http://atlphy01.kek.jp/~atlasjpn/higgs-work/BG_DATA.html に載っている。

[6-3] ヒストグラムを実際のルミノシティに合わせてNormalizeする。 今回練習に使っているMCデータ(hpro-ggf_hd-zz_hm0200_cteq5l_llumi_n0001.ntpl)の場合は そのログ記録(pythia_log.txt)から、 XSEC = 1.839E-09 mb NT = 100000 がわかる。積分ルミノシティを LUM = 30 /fb とすると、 WFACTOR = NGEN/NT = LUM[/fb] * XSEC[pb] * 1000./NT = 30 * 1.839E-09 * 1.E9 * 1000. / 100000 = 0.552 となる。    コース[5-1]で作ったhpro-ggf_hd-zz_hm0200_cteq5l_llumi_n0001.ntplの解析ヒストグラム pawh.hbook を再び開いて作業する。 > paw PAW> h/file 9 pawh.hbook 0 | コース[5-1]で作ったpawh.hbookをLUN9にattachする。 PAW> ldir // PAW> hrin * | pawh.hbookの全てを取り入れる。 PAW> h/copy 31 131 'normalized at 30/fb' | id=31をid=131に新しく作成コピーする。タイトル変更。 PAW> h/op/add 131 131 131 0.552 0. | normalization factor 0.552をかける。 PAW> zone 2 2 PAW> h/pl 31,131 | 比較する。 PAW> opt fit PAW> zone 1 2 2 s PAW> hi/fit 131(175.:225.) g   | 175GeV〜225GeV間をガウシアンでフィットする。    これで、out6a.gifのようなプロットが得られるはずです。 PAW> exit

→→→→→ 入門コース#7ヘ行く。
[注1] lessの中でのページ操作法は vi エディターと同じであり
   G(大文字) :最後のページへ飛ぶ
   cntl_f    :次のページへ移動
   cntl_b    :前ページへ移動
   1G        :最初のページへ移動
   350G      :350行目に移動
   q         :終了

Send your comments of this home page to Taka Kondo