On Mon, 19 May 2003, OHSHITA Hidetoshi wrote: 皆様 大下です。先日、神戸でおこなわれました議事録です。 一番重要な問題点の洗いだしの部分は既に越智さんにより メーリングリストに回っております。 なお、議事録とはいえ、大下的勘違いおよび間違いが 多数含まれていると思いますので、関係者の方々は訂正の 方よろしくお願いします。 ----------------------------------------------------- 日時・場所 5月17日(土) 神戸大 参加者 (KEK) 岩崎、田中(秀) (神戸大) 野崎、本間、越智、石井、杉本、荒滝、鈴木、宇田 4年生 (東大) 小林、横山 (信州大) 竹下、大下 ・ T4量産 (田中(秀)) 3月よりT4の量産に移行、現在40TGCsが完成(薄ハニカム接着まで) 量産予定台数200TGCsであるから既に1/5達成。20TGCs/月ペース。 T4に移行の際に運搬台車への載せ方を変更した。0.7mm厚の園芸パイプで 組んだフレームにボルトでT4を固定。このフレームに固定して運搬する 方法は神戸、CERNへの輸送においても継続使用される。このために各 輸送時にはTGCの重さを園芸フレームではなくて、TGCに直に取り付けられた アルミブロック等で支える構造にする。 →運搬方法を工夫して箱詰した任意の位置のモジュールを取り出せる ようにしたい →園芸パイプへの穴開けは外注の方向で考慮する →なお、この方法ではT4の上底、下底の4箇所にボルトが取り付けられて いるので、運搬時や取り回しにおけるねじれ等が懸念される ADボード取り付け作業 接着剤の流し込み作業を考慮すると、ガスシールで使用している 回転Qちゃん並みの設備が必要になる。少なくとも足場の確保が必要となる。 ワイヤー側はコンデンサーの取り付け点数が多くなることに伴い、 コンデンサー取り付けの方法に工夫が必要になるかも。 ストリップ側は接着剤流し込等のために作業台が必要になる。 来年度の予定 CO2チャンネル取り付け作業をメインで進める。現パーツ接着室もCO2 チャンネル取り付け部屋にする。T7、T4、T5が製作できるラインを 1ラインずつは用意する。T5への移行は9月予定。 ・CO2チャンネル (石井) CO2チャンネル取り付けのペースは〜20台/月。ボード取り付けは〜80台完了。 このペースではT7Dを完成し終わるのは今年10、11月。もっとペースアップの 必要がある。(T7D 神戸検査の終了予定は今年の11月) 接着剤流し込前のHV試験が問題になっている。シールド&モールド前の 状態でASD-ASD Buffer-Scalerでガス増幅を確認しているが、ノイズが多く 合格が出せないものが多い。原因として、コンデンサー回りの汚れ、 湿度等であることがわかっている。TGC基材が吸収した水分等も影響か? 対策として、作業部屋の除湿強化、コンデンサー取り付け後の洗浄もしくは 手袋を付けて作業をしてもらう等が考えられる。 ASDシールドはT4、T5分を含めて外注の方向で考慮したい。 次回のカーボンは5/24、25、26日〜28日(前半塗布、後半磨き) ・神戸検査状況(越智) 現在、T7トリプレット全104台中95台終了。残り9台中8台も今月末にかけて 終了予定。残りの1台はワイヤー断線の可能性あり→保留。 CERN運搬の予定は6/9搬出、7/5到着。現在、TGCを運搬箱に移し変え中。 1箱梱包するのに1日かかり、かなりしんどい。全部て9箱を梱包する。 梱包内容はフォワード、バックワードを交互に11台ずつ入れてく。 →梱包内容の確認は1人の責任者がおこなうこと T7ダブレット検査のためのシステムの改良 6月初旬んは8台体制でT7ダブレットの検査を開始する。7月上旬に12台体制へ の移行をおこなう。これらの移行ではDAQの変更が一番大変。 1週間で1サイクルをおこなう予定。したがって、イベント数を4Mトラックを 2Mトラックに減らす。 今年2月の予定よりトリプレット検査は1ヵ月遅れ。この遅れは、ダブレット 移行の期間を短縮して取りもどす。これによって、ぎりぎり当初の予定 通り検査は終了できる。 ・運搬箱衝撃試験(荒滝) 変更点として吸収材を古タイヤ→発泡PP(5cm厚×2)、内箱と底板を 長ボルトで締結等の改良をおこなった。何よりも、古タイヤの加工が なくなり運搬箱としての一様性が向上した。さらに古タイヤは安定供給の面で 難がある。 試験項目は5cmからの落下試験、KEK 3号館前のバンプ越え衝撃試験。 TGC自体は上下方向に対して20G程度まではOKであることが分かっている。 結果は旧システムに比べて2倍程度衝撃が強くなる。他に10Hz程度の 遅い周波数成分を伝播させてしまう(車、船等のエンジンの振動に近い) 今回の運搬箱はTGC上部が振られやすい構造をしているようだ。 来月のCERN運搬には新運搬箱に低周波成分を吸収するための緩衝材を 追加したものを使用する。→緩衝材の選定が急務 ・ 予定(岩崎 修正済み)  2004年6月  量産終了 2004年秋   検査終了  2004年秋  本番1/12セクター組立開始 2005年7月  Big-whell インストレーション開始  2006年8月  Big-whell インストレーション完了 ・インストールシナリオ(田中(秀)) >梱包 バーコードリーダの使用。内容証明書の作成。 開梱、取り回し作業中にバーコードからのデータベースの検索が 出来るようにする >TGC受け入れ 作業者はデータ参照用のバーコードリーダ、ノートパソコンを携帯。 検査項目はガスリーク試験、導通試験、外観破損チェック試験とし、 CO2フロー・・・の試験はやめる。これの試験は箱に入れたまま おこない、試験結果によって警告ラベル、内容証明ファイル変更、 各責任者への通達をおこなう。 検査終了後はインストールするステーション、モジュールタイプを ペイントしストレージルームに移動させる。この際、クレーン オペレータには色で指示が出せるように。管理としては作業場所、 保管場所までにIDを振り分けておく。ストレージ中の環境モニターも 考慮する。運搬箱を2段にする等、スペースの確保は大丈夫か? ここまでの作業の流れ(システム化の流れ)をチェックシートにまとめる >ストレージ TGC運搬用つり治具(田中案)を使用。ステーションのAサイド、Cサイドは 別々に作る予定になっているので、先に作らないステーションに インストールするモジュールはPITに保管しておく。 箱IDと作業場所IDを記録。 >TGC開梱 T7〜T9は運搬箱から取り出し、取り付けの関係上、回転させて置く。 運搬台車にもIDを振っておく。開梱後の運搬台車への載せ方は? モジュール種類別に下ろすのか、同一セクター毎に下ろすのか。 各1/12セクターがBIG WHEELのどの位置に取り付けられるか認識しておく。 >その後の作業 キネマティックサポートの最終デザインが決まらないと青写真が描けない ・ケーブリング(竹下) 今年3月のCERNでのスタディで得られた寸法は、竹下、アレックスが 個別に試算した結果から見てもほぼ良い。これによって、発注に必要な 寸法(長さ)、ケーブル型番、コネクタとほぼ確定か。残りはPSパック 回りの長さ寸法の微調が残る。これについては今月24、25日にKEKでスタディを おこなう。 ケーブルのタグ付けはだれにでも分かるように、色付け等の工夫をする。 ------------------------------------------------------------------- 信州大学 工学系研究科 大下 英敏(おおした ひでとし) picopico@azusa.shinshu-u.ac.jp