件名 : [atlas-japan:01095] ATLAS week 簡易報告 : LHC [Sat, 7 Oct 2006 16:11:20 +0200] 送信者 : Tatsuo Kawamoto 宛先 : atlas-japan 10月6日 ATLAS weekにおけるSteve Myersの話のとても簡単なまとめ。 これを読んでも不十分 。Slideを見てやろうかという気になればさいわい。 因に、Steve MyersはAB (Accelerators and Beams) departmentのリーダーです。 つまり、operationの元締め。昔はLEPのoperationの責任者だった。古い人にはおなじみ。 結論は: - LHCは完成に近づいている - LHC commissioningの詳細が用意されてる - 2007年に450 GeVのcollision - 2008年に7 TeVのcollision。可能なluminosityは10^33だが、  詳しくは450 GeV runをやってから。 時間割は: - 2007年8月にmachine close - 機械の commissioning 盛りだくさん。重要なものに集中。 - 2007年11/12月 450 GeVでビームのcommissioning、衝突もやる - Shutdown。機械のcommissioningを完成。コリメータの一部など、また設置してない  装置の設置(7 TeVに必要) - 2008年 7 TeV physicsへのcommissioning - Physics このための装置の準備はほぼ順調に進んでいるらしい。 2007年中に4/8 sectorを完全に立ち上げ、残りの4 sectorは部分的(重要なことはやる) 11月1日にoperationに渡す。450 GeV run 450 GeV runでは、 重要なsafety system, beam instrumentation, hardwareをチェックし、 2つのリングの配線のまちがいやら、アパチャーとか、磁場の性質とかを ビームを使ってチェックする。10%くらいのrampもやる。このあたりでopticsがややこし く変化するのでやっとくのは重要だそうだ。 最初のbeam turnからcollisionまで16日。efficiency 60%を考慮すると26日間 のcommissioning。因にLEPの立ち上げは31日間。今度は、LEPと違って コントロール系がちゃんと準備できるのでもたもたはしないだろうとのこと。 バンチ数は43 -> 156 くらい。Luminosityは2x10^28 -> 1.6x10^30 Wの数が 0.8/day -> 70/day (W->ln 0.5nb) 2008年には、最初の3か月で全ての装置を100%立ち上げ、 4月1日からoperationに渡す。 7 TeVも、43 bunchから始めて、beta*を絞ったり、bunch数を増やしたり、 bunch currentを増やしたりしながら、最終的に 2808 bunches, 5x10^10 p/bunch, beta*=1m で L=1.1x10^33 これが、そのとき設置されているhardwareで行ける最大のluminosity。 川本 -------------------------------------------------------------------------------- Hawking.pdf Name: Hawking.pdf Type: APPLICATION/pdf