件名 : [atlas-j-sisoft:00949] CERN ID会合メモ (Tue, 12 Dec 2006 18:09:48 +0100) 送信者: Tanaka Reisaburo 宛先 : atlas-j-sisoft --------------------------------------------------- 関係者さま、 12月11日(月曜日)にあったID解析関係会合の簡単なメモと、 その後関係者と話した覚え書きです。 Inner Detector Alignment Meeting - Alignment and Commissioning http://indico.cern.ch/conferenceDisplay.py?confId=9338 ID combined EC meeting http://indico.cern.ch/conferenceDisplay.py?confId=9551 1)アラインメント(Carlos Escobar Ibanez、Valencia)  SR1宇宙線テストでグローバルχ2法を使って、初 めてアラインメントの結果が出た!Carlos Escobar Ibanez のトーク参照。ダブルGaussianでフィットしてσ=44 ミクロン。ツイストの効果らしきものも見えている。 2)DCS in Athena(Andr$(D+1e Robichaud- V$(D+1ronneau, Geneve)  SR1バレルのテストでは、DCSパラメター(カレン ト、電圧値など)が初めてCOOLデータベースにセーブされた。 Athenaフレーム・ワークでもDCSデータにアクセス出来るよ うになる。ノイズストリップのハード状況が分かるようになり、 詳しい解析が出来るようになる。詳しくは、DCS Wikiページ参照。  → 後から捉まえて話したら、クリスマス前にID Commissioningのメーリングリストに使い方を流すとのこと。  → 同様にConditionデータベースからノイズストリップ の情報が引き出せるはず。 3)SRバレル宇宙線解析(Helen Hayward, Liverpool)  2mmのボンドギャップ、エッジやマスクしたストリップ/ チップから1.5mm離れるようにカットを入れて、検出効率を 調べた。ローカルχ2のアラインメントを入れたら、イベン ト統計が2倍近くなった!Link0/1で効率は同じ。効率は、ア ラインメントを入れて0.2%良くなった。ストリップのうち ステレオサイドの残差分布の分散が常に悪いのは何故か、議論が あった(メーリングリストに流れたThijsのメール参照)。  → 火曜日に話しに行って、ストリップマスクのコードをくれ るように依頼した。メールをくれとのこと。 4)ノイズ解析(Martin White, Cambridge)  バレルの解析は、日本グループが夏にやったのと同じ。エンド キャップでは、Athena SCT_Monitoring packageから同じ解 析をやっている。  → Mariaに聞いたら、オフラインでも解析出来るように なっているとのこと。Endcap offline commissioning責任者の Christian Schmittに紹介してくれた。分からないことがあれば、 何でも聞いてくれとのこと。 5)エンドキャップノイズ解析(Sergey Burdin, Liverpool)  Physics ModeでEdge detect mode(High Lumiでダブルパルスの分解能をよくするのが目的)に間違って設 定していたため、Calibration Modeより3倍ノイズが大き く見えていた!  → Endcapは、Inner(ストリップ長半分)/Middle/ Outerと3層あるが、なぜかInnerでは見えていない。    誰もtbin解析しなかったので、最初分からなかっ た。バレルとエンドキャップのconfiguration fileを比較 して判明。    Peter Phillips(エレキ専門家)によると、トラペ ンにあるように小さいノイズを引っ掛けているのでは、とのこと (Inner LayerはENCが小さいので見えていない?)。  → 昔のテストビーム解析で、Edge detect modeオン/オフの解析をしているはず。  → SR1バレルテストでは、Edge detect modeはオンではなかった。  → いずれにせよ、Edge detect modeはノイズピックアップに感度があるので、 ノイズや効率のスタディーをして比較すると面白い。 田中礼@CERN