件名 : [atlas-j-sisoft:00937] 11月30日(木)SCTソフトTV会議メモ[Thu, 30 Nov 2006 22:05:18 +0900] 送信者 : Reisaburo TANAKA 宛先 : atlas-j-sisoft Cc : atlas-j-silicon =============================================================== SCTソフトTV会議メモ 時間: 2006年11月30日(木)  18:00-19:40 出席者:筑波大   永井、丸山     KEK   近藤     大阪大   花垣     京都教育大 山下、高嶋     岡山大   美馬、田中礼 =============================================================== アジェンダ   1)コミッショニング状況   田中礼   2)SR1宇宙線テスト解析  永井、山下、高嶋   3)空乏化電圧測定      花垣、近藤   4)今後の予定 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1.コミッショニング状況   田中礼 ○ 今週の火曜日と水曜日にあったSCTSG、IDSGのトラペ ンを探った。   SCT Steering Group # 114     http://indico.cern.ch/conferenceDisplay.py?confId=4358   Inner Detector Steering Group # 128     http://indico.cern.ch/conferenceDisplay.py?confId=a057474 ○ Pixel, SCTはC3F8(八フッ化プロパン)で冷却して、 返ってきた液体を気化して回収するが、熱電対による温度測定におい て、場所により大きな温度差が見られ温度コントロール出来ない問題が 発生。バレルSCTのヒーター部で全部気化せずに、一部が液化の まま残っているらしい。温度コントロールバレルSCTのHEX ヒーターのインストールがストップしている。対策案が出ている。 ○ Endcap-Cは、Top-Leftの246モジュールのうち 238モジュールを読み出している。最初の宇宙線(TRT+SCT)が見 えた。ノイズスタディーを行って、キャリブレーション・モードで、 ENC=1100-1700e-、NO<7E-5。Physics RUNで NO=1.3E-4と大きくなるのが謎。12月11日までRUN、 昼間はノイズテスト、夜は宇宙線データを収集。毎日9、 18時にミーティングをやっている。Endcap-Aは、11月 20日にSCTとTRTがドッキングした。 ○ IDソフト関係では、Grant Gorfineらが20-30% 人為的にマテリアルを増やしたジオメトリーで、物理シミュレーション の結果が出始めている。μの運動量は、1<|η|<2で 20%精度が悪くなる。Jetのrejection factorが2-3 倍も悪くなっている。より詳しい原因究明が必要(物質量の正確な評価 はとても重要だ!) リリース12.0.4は、12月 4日。リリース13は、来年1月の予定。1月 22-24日にID Trigger&Offline Software Workshopを開催。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2.SR1宇宙線テスト解析  永井、山下、高嶋 永井 ○ モジュール検出効率のトップとボトムセクター間での違いについ て、mask/deadチャンネルを除外して計算した。Link0/1の 差が最大0.5%あったのが、0.1%以下になった。しかし、 トップとボトムのLayerによる違いが残る。  ← DBはどのようにしてアクセスしているのか?    InnerDetector/InDetExample/InDetCosmicRecExample/share/ InDetCosmicConDB_jobOptions.py    に一行追加したらアクセスしているようだ。  ← mask/deadチャンネル数を調べて、改善した効率が手計算 と合うのかチェックすべき。 ○ アラインメントに関しては、Jochen Schieckに問い合わせた らアラインメントニュースの過去ログを見ろと返事が来た。調べても分 からなかった。  ← 田中礼がMariaにヘルプメールを書いてみる。 山下、高嶋 ○ 高嶋がRichard Batleyにメールを書いて、彼のコードをも らった。動かしてみたら宇宙線データで入射角とクラスター幅の相関が 見られた。MCが実データと違っている。  ← コードをよく読んで、どのように入射角を出しているのかまとめ て来週発表する。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 3.空乏化電圧測定      花垣、近藤 花垣 ○ TDRを読んでいる。バイアススキャンによる空乏化電圧測定 は、Occupancyと電荷収集効率の測定が考えられるが、前者は普 通のTDAQによるデータフローで可能だが、後者のデータフローが よく分からない。もっと調べてみる。 近藤 ○ KEKのirradiated moduleのNO->Depletion Voltage測定に関して、海野・池上氏に伝えた。リバプールでのアップ グレードワークショップの準備で忙しいので、1月にまず近藤が 測定方法について勉強してみる。  ← 実際のモジュールを見たことがない学生が多いので、大学から学 生+スタッフも参加して測定しては? ○ 海野氏のコメントでは、検出器の容量といってもストリップ間や バックプレーンの容量などがあり、実際に空乏層が関係しているのは 1/3くらい。さらに放射線をあびると、HV scanとNO(Depletion Voltage)のきれいな相関がくずれる可能性がある、とのこと。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4.今後の予定 TV会議&作業会 ーーーーーーーー ○ 定例TV会合を、木曜日から金曜日に移動する。次回は、 12月8日(金)18:00~。 学会発表(首都大学東京、2007/3/25(日)-28(水)) ーーーー ○ 申込締め切りは、12月3日夕方5時。http:// www.toyoag.co.jp/jps/index.html から。美馬が、宇宙線テストのイ ントロ+ノイズ解析(バレル+エンドキャップ)、続いて永井が宇宙線 テスト検出効率+アラインメントの連続講演を申し込む。金曜日までに SCTグループに講演題目とアブストラクトを回すこと。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーー 文責:田中礼