=============================================================== SCTソフト作業会@岡山大学 作業メモ 時間: 2006年9月22日(金曜日)〜24日(日曜日) 出席者: 筑波大:  永井     KEK:  近藤     京都教育: 高嶋     岡山大:  美馬、内藤、田中礼 =============================================================== 来週のID Weekでの高嶋の発表(9/28)準備とGeoModelの作業を行った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1)SR1宇宙線テストデータ解析 美馬 ○ Jorgenのプログラムでデータベースが読めるようになった。  ← オンラインとオフラインのNO, noisy, maskストリップなどの比較を出す。  ← tbin leak問題は、高嶋が再度まとめて発表する。 leakの割合を出すこと。  ← ROOTマクロを完成させて、Carlosへ送ること。  ← NOのオックスフォード大データとの比較は、近藤が関係者に問い合わせのメールを出す。  ← 宇宙線テストデータのまとめ(ATLAS Note etc.)については、田中礼が来週Mariaと相談する。 永井 ○ Helenのプログラムを動かして、検出効率をLayer, Link, Eta, Phiごとに求めることができる。 http://hepsg3.px.tsukuba.ac.jp/~nagai/cosmic/memo/06_09_21.htm ○ Layer-3の検出効率が99%以下なのは、光ファイバースワップのため。  ← これらのモジュールを外した効率のプロットを作ること。できれば、正しくアドレスを直したものでもやるべき。 ○ 検出効率は、なぜかbottom sectorが明らかに数%低い。原因不明。  ← 横軸η(またはφ)、縦軸検出効率で2次元プロットしてみる。TopとBottomセクターで分ける。 ○ 高抵抗モジュールについて、検出効率は異常はみられない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2)Module高抵抗問題 ○ 作業リストのページにこれまでの情報をまとめた。(田中礼) http://fphy.hep.okayama-u.ac.jp/~tanaka/atlas/sct/sct-soft/index.php? ToDoList  ← 高抵抗モジュールのNOおよびtbinプロファイルの結 果のまとめを、高嶋に渡すこと。高抵抗モジュールと正常なモジュール に分けてプロットすること。(美馬)  ← モジュールごとの検出効率のヒストグラム(横軸:検出効率、縦 軸:モジュール数)を作る。高抵抗モジュールと正常なモジュールに分 けてプロットすること。出来ればSi4枚ごとに調べることが出来 ればよい。(永井)  → これらの結果をまとめて、高嶋がID Weekで発表する。 ○ モジュールの設定電圧を10Vごとにスキャンしてノイズレベ ルをスタディーして、full depletionを調べる方法を提案してはどうか。(近藤)  ← (ENC)^2 = a x I_d x τ + b x τ / R_b + c x C_d^2 / τなので、τ=20nsと短いので、第三項の series noiseが効いているはずだが、shot noiseの効果も考慮し ないといけないはず。(田中礼) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 3)GeoModel 近藤 ○ 内藤に教えてもらって、物質量の計算の仕方を覚えている。 ○ Alessandro TricoliやPat Wardとやりとりしている。 細かな違いがあったが、原因はほぼ分かった。もうすぐファイナルにし て、それで終わりにする。  ← ID Week SCT SoftでのPatのトラペが既に載ってい る。2−3週間でon barrel serviceが完成とある。  ← TRT+SCT+トローリーの重量からSCTの重量 が評価できるはずなので、それとGeoModelを比較すること。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4)データベース 高嶋 ○ データベースについて調べている。Athena 12.xの中から ORACLEを通してDBを見に行くことが出来る。 http://natsci.kyokyo-u.ac.jp/~takasima/pukiwiki/pukiwiki.php?Database ○ 将来は、ローカルにDBをコピーして自分のところで解析でき るようになることが大切。SQLiteにも習熟する必要がある。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 5)SCTバレルの現状 田中礼 ※ STD6 ○ STD6会議(9/11-15, http://scipp.ucsc.edu/STD6/ index.html)でA.Clarkがコミッショニングの報告を行ってい る。高抵抗モジュールについてもバックアップのトラペで言及してい て、パフォーマンスには影響なし、高抵抗の原因は不明と言っている。 以下、SCTとIDのSteering Group 9月会合のトラペ からの情報 ※ スケジュール (Richard Apsimon) ○ 8月24日に地下インストール。9月20日にZ=0へ移動予定だが、unlikely。 ○ 11週間(77日)の接続テスト期間がある。クリスマスなしの最短で1月12日に SCTバレル終了。通常のクリスマス休み(12/23−1/7)だと1月28日まで かかる。12/23-12/31の1週間の休みでやる? ○ いずれにせよ、夜中のトロイドテストとの共存(steel関係 は毎日全部移動する必要あり)などが大変。 ※ ケーブル(Alessandra Ciocio) ○ Type II/III, Type IVはOK。PP3が絶縁など問題。全部いったんdismountして、 クリーニング、再絶縁をやりなおす。10月末から全チェーンのテスト。9-10月にマンパワー必要。 ※ ID Integration (Heinz Pernegger) ○ Capacitive load sensorにより、Trolleyのみ、 Trolley+TRT+SCT+Service Support の重量が分かる。TRTのみ(〜710kg)、TRT+SCT(〜890-940kg)からSCT の重量も推定できるはず。今後Serviceの重量はすべて測定する必要がある。 ※ ソフトの現状(Markus Elsing) ○ LHC Alignment Workshopは、100人の参加があり成功だった。Yellow-Bookを書く?次回Wrokshopがある。 ○ クリティカルなのは、ID Event SizeとTransient/Persistent Split (?)問題。 ○ 12のリリースは遅れている。9月中旬12.0.3。 11月に12.0.4。ミスアラインメント、New Trackingなどが デフォールト。 ○ CTB解析を早く終わらせてマンパワーを他に向ける必要がある。宇宙線テストの論文、CSCノートも書く。 ○ 物理やCombinedパフォーマンスグループと同様に、トラッキングでもCSCノート書く。来週のID Weekで議論する。 ○ リリース13は、来年2月。アラインメントコードが動いていることなどが目標。 ○ マンパワー不足が大問題。1年で半分いなくなった。学生当てにするな。 MO作ってプロがコードを書く必要がある。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6)今後の活動計画の提案 田中礼 ○ 大阪大学花垣和則氏が10月からSCTに参加する予定。 関西地区で、まずは基礎的な勉強会を隔週で始めてみては? ○ 日本グループとしては、出来るだけハードに近いところでコミッ ショニングに貢献したい。 ○ SR1宇宙線テストは、ノートを書くこと。2007年 1-3月のSCT地下テストに参加する。ノイズ、磁場中のパフォーマ ンス(Lorentz Angle)、クラスタリング、検出効率などを研究。 ○ GeoModelの完成を急ぐ。物理解析につなげる(内藤D論 Z’→e+e-)。ID物質量のBremsstrahlung, Conversionへの影響、2007年900GeVコミッショニング(π0→γγ)による物質量 の評価等を研究課題として検討する。来週CERNで、Grant Gorfineやe/γコンビー ナーのDaniel Fraidevaux, Dirk Zerwasおよび関係者と相談する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 文責:田中礼