========================================================== SCTソフトTV会合メモ revised 2006年5月26日(金)CERN:10:00-12:30 (日本:17:00-19:30) CERN: 山下/美馬/近藤/上田 筑波大:永井 京都教育大:高嶋 ========================================================== 1. SR1宇宙線テストデータ解析(永井) 5/23のつくば地区研究会で途中結果を発表した。 http://agenda.kek.jp/fullAgenda.php?ida=a0689 ・page-7:トラックreconstruction率が低い。 ・page-8:クラスター分布で低いのはノイズのせいかも。 ーー>どちらの場合も1イベント毎にevent displayを見て自分で本当かどうか確認する こと。 ・page-8:クラスターピークは20(simulation),14(date)だがなぜか?上だけならclusterは 普通8のはず。 ・page-9:パターン認識はspace pointを使ってやる。しかしtrack fittingはapace point でなくstripのデータを使ってやっている。 −−−>本当か確認して欲しい。 ・page-10:Residutal分布。 (永井)residualの定義はhitしたstripとtrackとの距離=直線間の距離(つまり3次元 空間でtrackとstripの2つの直線間の最短距離)。 (上田)3次元空間距離だとセンサーからはみ出してしまうのでは。センサー内での距離 の間違いではないのか? (美馬)InDetTestBeam/InDetTestBeamAlgs/InDetTestBeamCBNTのFillTrack.cxxに 残差のntupleを詰め込んでいるところがあるのを見付けた。atlas-j-siliconにその部分を抜 書したpptファイルを添付したメールを送った。2ページ目みてくれ。 (高嶋)その中にTrk::LocXなどとあるのはNew Tracking EDMのクラス定数なので、上 ファーの面上のlocal座標を示しているもの。(LocXは0で配列の0番目を指定している) 残差分布の計算は、New Tracking EDMのクラスを利用した表面での計算となる。アンド レア・ザルツブルガーが開発したもの。高嶋、山下が残差の計算をやってきた InDetSoftwareTutorialと同じものだ。 (近藤)残差計算について理解を進めエフィシエンシイの計算など自分達でできるようにな る必要がある。 (高嶋)残差計算なら高嶋、山下でやっていたInDetSoftwareTutorialのコードでやれば良 い。この辺のトラッククラスについては高嶋のwiki pageのSCT Geometry and Alignment に解説してあるので参考に。 ・page-12:efficiencyをspace pointの関数でプロットした。 −−>efficiecyとはあるレイヤーを除いてトラックフィットして、そのレーヤーにトラック に近いヒットがあるかでeficiencyを定義すべきでないか? 2.高嶋:cosmicに関してはCDBを使うのでreconstuctionがすごくかかる。ホテル探し ている。自動車が必要みたい。 3.山下:モジュール番号を確認した。 http://kkuatx.hep.kyokyo-u.ac.jp/~yamasita/pukiwiki/index.php?CERNを見て欲しい。 Lucaのトラペンの13枚目にあるようにモジュール番号はそれぞれ layer=0(4-7),1(4-8),2(5-10),3(7-12)であるべきなのにデータは番号が1つ増えている。美馬 の助けでspace-pointのx-yの2次元分布を作った。明らかにモジュールの個数が見える。 4.美馬:2次元分布 http://fphy.hep.okayama-u.ac.jp/~mima/sct/progress2006/p0526/Hitmap.ppt どうも縦軸 はモジュール番号のようだ。 5.GeoModel(近藤): 昨日RALのAlessandro TricoliとSCTのmaterial budgetについてCERNで会合した。 (1) 物質記述を協力してやることにした。 (2) 近藤がこれまでの進展を簡単に説明した。 (3) この夏の終わりまでに第1段階の仕事を終える目標にする。 (4) TricoliがバレルSCT(EC SCTは後で)マスターシートを作成する。このシートは全て の部品を含み、部品ごとに仕事の進み具合や詳細記述のポインターを持つ。 (5) 仕事用Web pageを近藤がつくる。 (6) 設計図と写真を努めて集める。 (7) 8月の第1週にRALで会合をもち仕事する。 (8) Pat Ward(Cambridge大)や岡山大とソフトに関して連絡する。 (9) 各部品に対して設計図や写真、大きさ、物質、モデリングなどを書いた処方箋ノートを 作る。 (10) IDで統一した物質記述を目指すためにTricoliはEC SCTのこれまでの仕事を理解す る。またピクセルやTRTの担当者と連絡をとり状況を把握する。 6.データ解析方針の議論 (ただし会合後のやり取り) (近藤)日本グループによる宇宙線テストデータ解析の目標をより具体的に明確にして欲 しいとの要請を受けましたので以下提案します (1)宇宙線テストに使った全てのSCTモジュールのチャンネルごとのヒット数分布をと りノイズやデッドチャンネルの様子を把握する。   横軸:チャンネル番号(0-767,768-1535)   縦軸:ヒット数 のグラフを全ての252(下部も動いたら504)モジュールについて作る。これらをまとめて ノイズが多いとか死んでいる モジュール・チャンネル・チップのリストを作成する。ーーー>山下 (2)モジュールEfficiencyの測定:ーーー>美馬、永井 Efficiencyをセンサー対(2つのセンサーがつながってるのでこう呼ぶことにする、outer sensor対は0-767ch, inner sensor対は768-1535chにあたる)毎に計算しプロットする。   横軸:モジュール番号   縦軸:efficiency layer, outerとinner毎にプロットを分ける。efficiencyの求め方: (1) Layer Aに属するモジュールBのefficiencyを求めるときは、track findingおよびtrack fittingのプロセスの前にlayer A のデータを取り除く(プロセスに参加させない)。 (2) 3層(およびTRT)でtrackingを行い、fitがよいtrackのみを選ぶ。 (3) そのtrackがLayer A上で通過する点のモジュール番号とストリップ番号を計算する。 inner対とouter対別々に。 (4) trackが通過するはずのストリップ番号から+10,-10(数字はあとで変わるようにしてお く)の番号をもつストリップにヒットがあるかどうか探す。 複数ヒットあった場合の処理は工夫が必要。 (5) sensor上でのtrack通過位置とhitストリップに残差を計算しモジュール毎センサー対 毎にプロットする。 (6) efficiency = (-10〜10 ストリップ以内にhitがあったイベント数)/(trackが通過し たイベント数)をモジュール/センサー対ごとに計算する。 (3)モジュールのミスアライメントΔx, Δyの測定: (方法1)よいtrack fittingしたイベントを選ぶ。モジュール毎のspace pointとtrack point の残差を最初はレイヤーごと、次にモジュール毎にプロットする。ずれ量を表のまとめる。 ーーー>永井 (方法2)モジュールEfficiencyの測定の(5)で出した分布の平均値(=ミスアライント量) とRMSを求める。 outer sensorとinner sensorのミスアライメント量に相関があるか調 べる。40 mradの角度を補正して、ミスアライメント量をモジュールのΔx, Δyに直す。 ずれ量を表のまとめる。ーーー>美馬 (高嶋)近藤のメールで、efficiencyを出す面はトラックのフィットから外す必要があると あります。これをやろうとするとstd::vector vecに使う RIO_OnTrackオブジェクトを選択して詰め直してfitterを再度読んでトラックパラメータ を決めるrefitをやるのが一般的です。前にHelenさんが発表してました。私も昔、エド・ モイスののInDetSoftwareTutorialの第3課題でやったことがあります。 http://natsci.kyokyo-u.ac.jp/~takasima/pukiwiki/pukiwiki.php?SCT%20Geometry%20a nd%20AlignmentのReFitTrack.cxxと言う添付ファイルを見て下さい。 以上 高嶋・近藤