件名 : Re: 7月26日シリコンソフト会合 送信日時 : 2002年 7月 25日 木曜日 4:48 PM 差出人 : kondo 高嶋さま、田中礼さま 私は急に文部科学省とKEK主計課との話し合が必要となり、京都教育大での会合には、 出席できなくなりました。すみません。 私の「はじめに」を以下述べますので、会合で皆さんで議論して下さい。 ------------------------------------------------------------------------      はじめに     2002.7.26 KEK 近藤敬比古 ・今回の会合は、シリコンソフト・サブグループの実質的な立ち上げ会合にしたい。 ・日本グループは、Geant4の構築に深く大きく貢献してきた。プログラムを全て知っている  プロが数人日本にいる事実は、Geant4を使う上で、この上ない強みである。 ・日本グループは、シリコン検出器SCTのハードウエアー建設の中心的役割を担ってきている。  従ってSCTのGeometryや物質量を全て完璧に把握している強みがある。 ・ハードウエアーを建設しておきながら、そこから出てくるデータや物理には関与しない、  では片手落ちではないか?ハードから物理につながる中間部分には、データ処理・アライメント ・較正・シミュレーション・Reconstruction・efficiency・triggerなど、膨大な手付かずの  ソフト的仕事が存在し、実行されなければならない。このうち、Geant4から入るシミュレー  ションが、もっとも日本にとっては有利な入り方ではないか? ・Geant4の基本構築に積極的に関わり成功したのに、アトラスでGeant4を使う段階になって、  日本がGeant4に全く何も関与しない、というのでは、あまりに不自然である。 ・Geant4構築の基本的動機は、エネルギーフロンティーの物理をやるためであった。Object指向の  神髄を発揮できるのは、アトラスのような複雑・大規模な実験においてではないか? ・日本の研究者の情熱を注ぎ込んだGeant4を、アトラスのベースになるように努力している  アンドレアを、日本グループとしても具体的に側面援助するべきだ。シリコンソフトがその  よいスタート台になるのではないか? ・アトラス本番に残る具体的ソフトの構築に日本が関与すべきだ。 ・日本グループが、どのような戦略で、何から始められるか、具体案を議論して欲しい。  調査期間が必要なら、調査項目と調査をする分担を決めて欲しい。 ------------------------------------------------------------------------ KEK 近藤敬比古