Date: Wed, 4 Aug 2004 06:22:18 +0900 From: 田中 礼三郎 To: atlas-j-sisoft@ml.post.kek.jp Cc: 前野 ただし, atlas-j-silicon@ml.post.kek.jp Subject: [atlas-j-sisoft:00097] SCT ソフト作業会 @CERN メモ( 8/3 ) ======================================================================== SCTソフト作業  メモ 時間: 2004年8月3日(火) 14:00-16:30 於 CERN Bat.188-5-008 出席者: 原、中村(浩)、近藤、 高嶋、田中(礼)、内藤、Grant Gorfine ======================================================================== Grant Gorfine(SCT Software Coordinator, NIKHEF→CERN)に来てもらって、アトラス標準 となったジオメトリー構築のフレームワーク「GeoModel」について講習を受けた。木曜日 午後14;00から再度会って議論する。中村と内藤は既にGeoModelを使いこなしている。 ------------------------------------------------------------------------ 1)ソフト関係の予定 ◯ 現在DC2が進行中。・ Simulation/Digitization ・ Reconstructionの2ステップがある。 ○ DC3では、完全なジオメトリー構築を目指す。今年末か来年始めまでに準備する。 ○ Stephen Haywood (RAL)が、SCTの全ての情報を集めるコーディネーターとなる。  参考文献、ドキュメント、図、物質情報、予想質量などバレルとエンドキャップのデータ  を集めてデータベースを作る。 ○ ジオメトリー構築の最優先課題は、これまでなされていない全ての物質を考慮すること。  混合物質のボリュームを定義してシミュレーションする。次の課題は、合理的なレベルの  物質を入れることである。(日本グループが言っているファイン・ジオメトリーと簡略  ジオメトリーの構築と同じ)。 ○ ジオメトリーについては、複数のグループがクロスチェックすることは重要である。 ○ 日本は、バレルSCTのジオメトリーを担当したいと、再度表明しておいた。 ------------------------------------------------------------------------ 2)GeoModel 日本グループでは、これまで短中期的計画として、FADS/Goofy+NOVA/MySQLで開発して きた。今後は、DC3を考慮してGeoModelでのジオメトリー構築に移行するのが望ましいと 考えられるので、GrantにGeoModelについて講習してもらった。昨年12月にも講習して もらったが、その後Athenaに慣れるのが精一杯でGeoModelは使いこなせていなかった。 ---------------------------------------------------------------- ○ DC2では、NOVA/MySQLのデータを使った「Hand Coded G4」(留田)とNOVA+Hand  wired(Grantが角度や密度を正しく手で入れた)のGeoModelの二つが存在し、GeoModel  が標準として使われている。これらとは別に、留田が作ったdetailed geometry版があるが、  これはアトラスには公開されていない。 ○ DC3では、これらを廃棄してORACLEベースのデータベースに移行することが、5月の  Software Week(BNL)で決まったようだ。この仕事をしているのは、Detector Descriptionの  コーディネーターのJoe BoudreauとVakhoである。 ○ この新しいデータベースとGeoModelのインターフェース(ex. getSiliconWidth())の仕事  をGrant Gorfineが始める。 ○ データベースの内容は、まだ決まっていない。Layer-00,01などとversion管理をして、  テーブルの中身は検出器ごとに自由に決めてよい。 ---------------------------------------------------------------- ○ GeoModelには、以下のvolumeが存在する。 PV - Physical Volume GeoPhysVol FPV - Full Physical Volume LV - Logical Volume GeoLogVol (Shapeやmaterial, G4と似ている) ○ これらを、GeoNameTag, GeoIdentifier, GeoTransformを使ってジオメトリーを構築する。 ○ GeoModelでは、G4と違って、PVとLVは同居せず、別のvolumeとして存在する。これに  より、tree構造が簡単となる。 ○ GeoModelには、FPV(Full Physical Volume)なるクラスが存在し、”unique" である。  これは、PVと違って実際の座標が入っておりキャッシュに存在する(バレルモジュールだと  2000個がメモリーに存在?)。これにより、transformationによってlocal→global座標を計算する  時間をなくすことが出来る。 ○ SCT_UniqueComponetFactory と SCT_SharedComponentFactory 2通りが存在する。 ---------------------------------------------------------------- 以下、メモ (詳しい情報は、12月のメモ http://atlas.kek.jp/si-soft/si-soft20031204.txt  にある。) 基本は、アトラス・オフライン・コンピューティングから。 http://atlas.web.cern.ch/Atlas/GROUPS/SOFTWARE/OO/Applications ○ ドキュメント Software Domain → Documentation → Detector Description / NOVAから   または、マニュアル: http://agenda.cern.ch/askArchive.php?base=agenda&categ=a03246&id=a03246s0t12/moreinfo からGeometry_Kernel_Classes.doc (60ページ) ○ ソースコードは、以下を参照。 http://atlas.web.cern.ch/Atlas/GROUPS/SOFTWARE/OO/ → Developpers → LXR (クロスリファレンスをすぐに見ることが出来る!) ◯ Tilt角などGrantが手で入れているところ。本当は、NOVAに入れるべきパラメーター。  将来は、ORACLEデータベースに入れる。 ./atlas/InnerDetector/InDetDetDescr/SCT_GeoModel/src/SCT_BarrelParameters.cxx ◯ ベースボード&ハイブリッド オフセットーZ方向にしている。ステレオ±20mrad ./atlas/InnerDetector/InDetDetDescr/SCT_GeoModel/src/SCT_Module.cxx ○ 磁場関係は、Saclayグループがメインテナンスしている。./atlas/MagneticFiled/ 以下参照。 Grantへの質問 ◯ タグ・コレクター(http://isnpx0168.in2p3.fr/athena/)とソース・コードのバージョン  番号の対応関係はどうなっているのか? ------------------------------------------------------------------------ 3)CTB(Combined Test Beam)解析 ○ コンタクトすべきは、 Markus Elsing - ID software coordinator Maria Jose Costa - Byte Stream Roberto Petti - ID test beam offline/software coordinator Wolfgang - Xkalman filter http://www.cs.unc.edu/~welch/kalman/index.html#Anchor-Rudolph-6296  この他に、 Carlos Escobar、Sergio(valencia)など。 ------------------------------------------------------------------------ 4)今後の活動計画 ○ DC3のデータベースやGeoModelとのインターフェースの仕事をGrantが始めたばかり。  従って、当面GeoModelを使って自分たちでジオメトリー構築の仕事ができることを目標にする。 GeoModel(内藤) ○ GeoModelを使う。物質をシリコンから鉛に変えたり、シリンダーを入れたりして、物質量  の変化を調べる。 ○ SCTモジュール方向(−Z方向にシフトが正しい)の±Zを変えて、FADS/Goofyと比較する。 ○ DC2のGeoModelによるジオメトリーに何が入っているのかテーブルを作成する(近藤助ける)。  比較のための標準となる放射長のプロットを作っておく。 CTB解析(中村) ○ Maria Jose CostaらにSCT解析プログラムについて聞く。 ○ Gareathに誰が解析に関係しているか聞いてコンタクトする。 ------------------------------------------------------------------------ 5)予定 午前 午後(夕方)   4日(水) 作業 作業   5日(木) 近藤出発、CTBシフト体制 原出発 14:00 Grant Gorfine   6日(金) 作業 作業   7日(土) 田中(礼)、内藤出発   8日(日)   9日(月)  10日(火)  11日(水) 高嶋出発  15日(日) 中村出発 ------------------------------------------------------------------------ メモ責任:田中(礼)