件名 : [atlas-japan:00685] Higgs WG Meeting 2004.05.12 送信日時 : 2004年 5月 25日 火曜日 5:24 PM 差出人 : Junichi Kanzaki 宛先 :Atlas-Japan 大変遅くなってしまいましたが、2004年5月12日(水)にCERNで行われた Higgs Working Group Meeting の様子について簡単に報告させて頂きます。 最近のミーティングの例に洩れず参加者の数はあまり多くありませんでしたし、 前回、二日かけると言っていたにもかかわらず、発表が集まらなかったのか、 結局いつものように一日だけのミーティングでした。ただ今回は常連の方の参 加が多く、最近になく議論は活発だったと言うのが一番の印象です。前 convenerの Elzbieta も久しぶりに顔を見せていました。 また今回は東大・ICEPPの田中(純)氏による full simulation data を用いた VBF H→ττプロセスでのτ-IDについての発表がありました。我々の日本グルー プでは現在のところまだ sull simulation data での study について数多くの 発表ができる体制には到達していない中、孤軍奮闘の感がありますが、その努 力に敬意を表すると共に、自分もなんとか追い付かなければいけないと反省し ています。 発表はこれも最近の傾向ですが Wisconsin グループの発表が多くを占めてい ました。その大きな原動力となっているのが、我々が3年程前に paw/ntuple で自分たちで event を生成し、自ら解析する体制を整えたのと同様の環境を 彼らが現在持っている事ではないかと思います。 申し訳ありませんがミーティングの内容については agenda: http://agenda.cern.ch/fullAgenda.php?ida=a041955 を参照していた頂く事にしますが、ひとつだけ特記しておきたいのは最も活発 な議論が行われたのは、やはり Wisconsin グループの Kyle Cranmer 氏が最 後に行った Analysis における EDM (Event Data Model) についての発表だっ たと思います。これは Athena の framework の中でどのように具体的に解析 を行うか、についての議論で、おそらく我々に限らず解析を行う者に大きく影 響する議論だと思われます。DC2 および test beam data の解析を通しより具 体的にまた急速にいろいろな議論がされ、具体的なことが決って行く気がしま す。すでに PAT (Physics Analysis Tools) group というグループが作られ、 物理グループとしてどのような AOD が必要とされるかと言う議論までそこで 行われると考えられます。 この半年から一年の間にいろいろの事が大きく変化して行く事と想像されます。 もちろん我々も置いて行かれるわけにはいきません。 KEK 神前