件名 : Re: アトラスRRB会合 送信日時 : 2003年 10月 23日 木曜日 4:48 AM 差出人 : Tatsuo Kawamoto 皆様、 RRBの報告というか、なぐり書きです。 川本 LHC RRB 報告 20.Oct.2003 資料は http://committees.web.cern.ch/Committees/LHCRRB/ presentationはまだ載ってないが、そのうち載るだろう。 ------- Plenary ------- R.Cashmoreの報告 計画: Dec.2002のbaseline plane(2004-2007) + projected 2008-2010 - 2005は PS+SPS shutdown。LHCの工事および経費節約。 この年はISOLDEとR&D(CLIC)だけ。 - Heavy ionは2003で終了。 - Compassは2004で終了。しかし、2006から継続する可能性あり。議論中 - CNGSは2006から走る。 - LHC: Spring 2007に最初のinjection。Mid 2007にfirst collision。 予算: 2005年に赤字が820MCHFになる。Euro investment bankの融資によりしのぐ。 2010年までに返済。+145MCHFになる。金利が低めに押えられた。 予算は厳しい。インフラの強化、修理のための予算も必要(32M)。 R&Dはminimum levelで行う。 LHCは上記のスケジュールで行くことを確認。 SLHC: LHC upgradeについて。 2つのoptionがある。 o High lumi。 2012-2014から。3000fb^-1 o Higher energy。 magnet 9T -> 17(15)T for 28(25) TeV Feasibility study reportがでている。Machineおよび実験。 Detector upgrade R&Dが必要になる。8-10年間。 まとめ: - 2004 planが認められた - 2007 はLHCのtarget。 - LHCのupgrade path。今後のR&D。 Hans Hoffmann LCG 報告 - LCG service (LCG-1)が始まった。12のセンターが動いている。 - EGEEとmiddlewareおよびdeploymentの領域で協力している。 - LHCC computing manpower reviewが行われ、4つの実験併せて20-24FTEの man power不足がcore software部分に見られる。ATLASは8FTE不足。 これはhigh levelのprogrammerが必要な分野。問題である。 解決する努力が必要。 R.Cashmore Computing MoUについて。 LCGと実験のcomputingと2つの別なMoUを考えている。 実験の要求はそれぞれの実験により異なるので。 - LCGのMoUはcomputing RRBで面倒みる。 MoUのドラフトを作成するtaskforceを作る(後述 cRRB report)。 - RRBは実験のcomputing MoUで何を規定すべきかを(内容ではなく項目)を 決めるworking groupを作る。 小さいグループ。実験の代表および funding agencyが推薦するその他のメンバーから成る。 R.Cashmoreに推薦するように。 B.Aubert M&O scrutiny group - 2004年のM&O category Aの承認をrecommendし、承認された。 Ph.Lebren LHC machine 各コンポーネントの進捗状況の報告。 - P1はdelivered. P5は水もれの問題があ。 - SC cable。所定の生産スピードを実現。日本の企業の活躍(?) - Dipole。Preseriesの3x30台が完成。 Cold massの生産スピードは2004年春までに現在の3倍に上げねばならない。 6台の検査設備を新しく製作中。これまでのテスト結果は良好。 - Sextpoleが遅れている。Quadの組み立てに影響。解決のための手を打っている。 - Corrector magnet 1000台。半分はインドから。最近delivered。 - Insertion magnet USと日本で生産。All delivered。 - Cryogenic 5つの会社が試作。7月からsector 7-8で据え付けをやっている。 作業のorganizationの問題で遅れている。 - 最初のdipoleがSM12(prevessin)に移動。2004初めにトンネルに持って行く。 2005 May-Septに最初のセクターのcold testをやる。 2006 春に最初のセクターのinjection testをやる。 R.Cashmore Administrative issues - 保険について。CERN insurance policy CERNに持ち込まれたcollaborationおよびinstituteの装置はCERNの出費で 保険をかけている。 Transport作業にともなうリスクについても保険をかけている。 これらの詳細や限度は、ややこしい。 そのうちトランスペアレンシーが Webに載ったら良く吟味する必要がある。これらのハンドブック的なもの を要求する声があった。 - CERN userのsocial insuranceについてもひとこと。 User registrationのときに要求されるやつ。Obligationであり、team leaderはそれを保証する責任あり。 - 2004 RRB 予定 APril 26-28 (Mon-Wed) Oct. 25-27 (Mon-Wed) - M&O scrutiny group メンバー一部入れ換え。 External memberを (large, small)x(member, nonmember states)から選ぶ。 推薦は28 Novまでに。 --------- ATLAS RRB --------- このRRBで、2004 M&O と 2004 construction budgetを承認する。 P.Jenni/M.Nessiの報告 ATLAS progress --------------------- Yale大学の加入(TRTを担当)の承認を求め、認められた。 S.Bethkeが新しいCB chairmanになる。2004-2005。 測定器建設の状況 順調に進んでいるが、心配ごともある: - SCT : FE electronicsの生産が噸座。85%のチップは全部動いているが、 一部死んだチャンネルのあるチップも使わねばならかいかもしれない。 バレルのモジュール取り付けが遅れており、時間の予備を使いきって しまった。心配。 - Lq Ar calorimeter : barrelがcryostatに入った。 110kチャンネルのうち 12チャンネルしか死んでないそうな(と自慢している)。 - MDT : チャンバーの生産は順調だが、それをFaraday cageに仕込む作業の スピードが遅い。そろそろ早めないとやばい。 - Big wheel: 強度を増すための設計変更中。 - TR/DAQ : 25ns beamでのテストが成功したのはめでたい。 - Barrel troidが遅れている。Thermal shield生産の遅れのため(9ヵ月)。 最初のコイルの取り付けが2-2.5ヵ月遅れるだろう。 (今のところ)スケジュール全体を遅らせることはしない。 タイルカロリメタの取り付けを一部早めて全体としてなんとかスケジュール を合わせる。 予算 (理解が不足で間違ってるかも) - 2002 Oct.のRRB時点で Cost to Completion (CC)68.2MCHF funding確定額 46.5M 不足の 21.7Mはstaging等で切りぬけるべし。 その後さらにfundingの話が進んでいる(日本、カナダ、セルビア、スウェーデン 改善しているが、まだ足りない。 - 2004の予算、baseline + CC: 約9MCHF足りない。 資料:RRB-2003-121 cash flowの問題であるということを考慮し、approved。 --------- - Common fundの支払がすすんでない。50%程度。 - M&Oの支払が今一つ進んでない。 Cat-A : 50% Cat-B : 80% まだなんとかなるが、さっさとはらってくれないと赤字になる。 (日本 ? "making progress", US ? "making progress") LHCC computing manpower review "Core softwareに関して4実験で20-25FTE不足している。至急に対策しないと まずい。LCGとの関係があるので、CERNに強力なチームを結集すべし。 Common fund的なもので手配したり、今あるポジションを無駄なく使ったり して努力すべし。測定器建設と同じような優先度で考えなさい。" ATLAS deficit = 8FTE。 "ATLASは解決のために努力します" Instituteやfunding agencyに人や金をお願いする。 M&O原則に則って金で勘定すると、例えば日本は約200KCHF相当の分担になる。 (core softwareの部分)。今後の議論が重要。 次のRRBではっきりした計画を報告する。 ------------- Computing RRB ------------- Project progress - EGEEとmiddleware and deployment areaで協力してすすめる。 LCG resource (at CERN) - Manpower LCG-1とLCG-2の堺目のころにmanpowerの不足が予想される。 しかし、CERNがITの人を増やすことを計画していたり、外からの貢献に関して 契約を延長する動きがある。 - Material LCG-1(-2005)予算のバランスは4月に比べて145K増えた。 計画の調整や、新しいcontributionなどによる。 更に、「要求中」が2.1Mある。全体で10.5M(12.5M)である。 年次profile的には 2004年 -1.2M, 2005年 -2.2M(積算)となる。 しかし、要求中が通れば2004はOK。 要求中はF、US、I。これらからは 力強いお言葉をいただいてはいる。 RRBは"conditional approval"ということにした。もし、「要求中」が通れば よしということ。 Phase-2 cost。今のところ21M分不足。manpowerに関しては上記のとおり。 LCG resource (at RCs) 前回のcRRBでの要求を受け、GDBで調査していた。いくつかの国からまだ答えが もらえておらず、正確な報告不可。 2004年のdata challengeの計画のために必要だから是非答えてくださいと 要求する一方、質問の答えを書くのは難しいんだよねというRCからの コメントあり。 今後更にfollow up。 LHCC report ここでも、core softwareのマンパワーが足りない話し。 Phase-2 MoUにむけて。 Plenaryで話されたように、2種類のMoUを作る。 - 実験のcomputingについては、Cashmoreが手配。WGを作って項目のリスト をつめる。 - LCGについては、TFをつくってドラフトを作る。 メンバーは: 1. 4つのLHC実験の代表 2. 次の関連するdirector 3. funding agencyから推薦される人 (貢献している国の代表、地域の代表) Hans HoffmannがTF作りをアレンジする。 3.のメンバーについては、TFの仕事を文章にし、各代表に配布する。 意見、推薦を受ける。(POBのメンバーを決めたときと同様の方法) TFは次のRRBでprogressを報告する。 意見: そろそろ新しいcomputing modelを示してほしい。MoUには絶対必要。 -->: 2004年のdata challengeは重要なステップ。2005にTDR作成。 -------------------------------- - M&O scrutiny group - 実験のcomputing MoU working group - Computing MoU (LCG) taskforce の組織作りが近いうちに進む。